東日本大震災に対する知多南部消防組合からの派遣(まとめ)

更新日:2025年01月31日

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第3次隊 (3月13日~3月16日)

3月13日、知多南部消防組合から4名の隊員が緊急消防援助隊愛知県隊消火部隊として被災地へ向かいました。

宮城県亘理郡亘理町にて、捜索活動に従事しました。

応接間で4人の消防隊の方が青の消防活動服を着用し横に整列している写真
木は倒れ、窓がない家に、ブルーの車が逆立ちをしたように縦になり家に持たれかかった被災地の写真

派遣隊員所感(略)

 現場はあまりにもひどい状態で人が予測できない事が起きる事を実感しました。東北地方は津波対策がされていましたし、それでもこのような大きな災害になりました。また、地震発災後の津波情報もあったが、多くの死者が発生しています。私たちの住む東海地方においても大地震が予測されています。地震対策は基より、発災後の対応まで考えなおさなければいけません。東北地方の被害はひどく、国内皆の支えが必要です。防災関係者が、被災地に援助しに行くことは当然で何度も何度でも足を運んで協力する必要性があります。被災された方の一刻も早い復興を祈ります。

第5次隊 (3月17日~3月21日)

3月17日、知多南部消防組合から4名の隊員が緊急消防援助隊愛知県隊消火部隊として被災地へ向かいました。

宮城県亘理郡亘理町にて、捜索活動に従事しました。

4人の隊員がヘルメットを被り消防活動服を着用し横に整列し、向かいあった1人の隊員の話を聞いている様子の写真
池のような水溜りが所々あり、ビニールハウスのようなものが倒れその上に箪笥がのっている間を隊員がヘルメットを被りリュックサックを背負い歩いている写真

派遣隊員所感(略)

 それぞれの活動区域に近づく度に、津波の恐ろしさを目の当たりに感じながら活動しました。内容にあっては、水田地帯の検索、倒壊・半壊家屋の検索でした。

 活動を終え感じ、思ったことは、これから起こるであろうとされている東海・東南海・南海地震が起きた場合の被害が、宮城県で起きた地震による被害に似ていると予想がつくからです。被災地の現状を実際この目で見て、その恐ろしさがわかるからこそ、今後の知多南部消防本部の活動方針の見直しが必要であると思います。

第6次隊 (3月20日~3月25日)

3月20日、知多南部消防組合から4名の隊員が緊急消防援助隊愛知県隊消火部隊として被災地へ向かいました。

宮城県亘理郡亘理町にて、亘理町消防本部管轄の消火隊として火災出動に備え、また捜索活動に従事しました。

赤い消防車両の前に、ヘルメットを被り消防活動服を着用した4人の方が横一列に整列している写真
消防車2台と水の補給を行う水槽車が空き地に並んでいる写真

派遣隊員所感(略)

 研修時に同室だった岩手の友人から、先代からの言い伝えで"津波てんでんこ"という言葉があり、津波が起こったら、とにかく散り散りになって高台に逃げろ!という意味があるらしいのですが、それくらい津波に対して意識が高い東北地方が、まさか地震と津波により甚大な被害を受けるとは思いもよりませんでした。

 東北地方・太平洋沖地震の発生に伴い、緊急消防援助隊第6次隊として宮城県の亘理町・山元町に出場しましたが、東京より北の地に愛知県隊が出場することは無いと思っていたので今回の震災の大きさ、重大さを改めて感じることとなりました。

 被災地には愛知県の用意したバスで移動となったわけですが、途中立ち寄るサービスエリアでは、一般市民の方から激励の言葉を次々とかけてもらい任務の重さをヒシヒシと感じることとなりました。

第7次隊 (3月23日~3月27日)

3月23日、知多南部消防組合から4名の隊員が緊急消防援助隊愛知県隊消火部隊として被災地へ向かいました。

宮城県亘理郡亘理町にて、亘理町消防本部管轄の消火隊として火災出動に備え、捜索活動に従事しました。

ヘルメットを被り消防活動服を着用した4人の方が横一列に整列している写真
大きな駐車場に消防車両が沢山集められ、隊員の方が作業をしている写真

派遣隊員所感(略)

 24日早朝5時過ぎ亘理町消防本部に到着した。現地消防長のあいさつでは、この町ではまだ六百数十名の行方不明者がいるとのことであった。

 略

 釘、廃材で胴長に穴が開き漏れ、泥に足を取られどの隊も苦戦していたが、被災者を考えると頑張らなくてはいけないという気持ちでいっぱいだ。この日も夕方まで捜索したが、収容者ゼロであった。600名は何処にいるのだろうか

第8次隊 (3月26日~3月30日)

3月20日、知多南部消防組合から4名の隊員が緊急消防援助隊愛知県隊消火部隊として被災地へ向かいました。

宮城県亘理郡山元町にて、捜索活動に従事しました。

4人の隊員がヘルメットを被り消防活動服を着用し横一列に整列し向かいあった1人の隊員の話を聞いている様子の写真
地面にはぬかるみがあり、家や物などが散乱した場所に、オレンジ色の活動服を着用した救助隊の方々が捜索している写真

派遣隊員所感(略)

 今後、支援隊として活動は続きますが1人でも多くの人に災害の甚大さを認識してもらい、「今自分に出来ること、しなければならないこと」を再確認し、いつ発生してもおかしくないといわれている東海、東南海、南海地震に対処出来るようにしなければならないと思います。いざ、発生すればこの地区も災害を受けるのは目に見えています。両町の地域防災計画に準じ緊急援助隊受援計画の見直しも必要になってくるのではないかと思います。

 今回の地震で亡くなられた方々の冥福を祈ると共に、一日も早くの復興と被災された方々が日常の生活の戻れるよう願ってやみません。

第9次隊~ (3月29日~)

第9次隊以降は、物資輸送班として、2名の隊員が派遣されています。

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