令和6年度第1回協議会（令和6年4月22日）

日時、場所

令和6年4月22日(月)午後1時30分～4時00分　河和南部文化交流館、現地確認

参加者

有限会社アイナン産業、魚太郎株式会社、古布区長、矢梨区長、切山区長、

愛知県知多農林水産事務所農業改良普及課、愛知県西部家畜保健衛生所、

美浜町産業建設部長、美浜町担当課事務局

議題

協議会設立経緯の説明、有限会社アイナン産業の環境対策について、その他意見交換

現地見学

意見交換概要

1.協議会設立経緯の説明

畜産業を営む上でハエや臭気等の問題は出てしまう。愛知県の協力を得ながらアイナン産業においては、様々な対策が講じられている。その内容・取組を知ってもらうため協議会が設置された。

2.環境課臭気測定について

臭気に関する対応として、法に基づく臭気指数により規制が行われている。アイナン産業の境界付近にて検体を採取し臭気測定を行ったが、規制基準を上回る臭気指数は検出されなかった。昨年５月より毎月１回実施し、今年度も継続して測定を行っていく。

3.有限会社アイナン産業より、環境対策に関する取組説明

　説明資料に基づいた進捗状況を説明、以下概要

• 水質対策：場内と場外にて清掃業者を入れて対応を行っている。排水不良を起こしていた部分についても排水路を設け適切な排水に心がけていく。
• ハエ対策：昨年より西部家畜保健衛生所による従業員向けの勉強会を実施。今年は2月と4月にも実施し、6月と9月にも実施予定。
• ハエ対策：今後の取り組みとして、ハエの発生予想を活用しウジの成長阻害剤を定期的に散布し、ハエ取りシートによるモニタリングとデータ収集、従業員間での情報共有を行い早め早めの薬剤散布を実施していく。
• 悪臭対策：昨年6月より定期測定を行い、データを収集している。臭いの発生しやすい箇所の特定を行い重点的に清掃等を行う。
• 騒音対策：騒音が一番大きくなる時期に切山の集落付近において測定を行った。騒音とまではいかないレベルの数値であった。新たに鶏舎を新設したので同様の時期に改めて測定を行う。

4.取組に対する協議会員からの意見

• 全てのハエの発生原因がアイナン産業であるとは言い難いが、畜産振興という立場から適正な薬剤散布等の対応は引き続き指導を行っていく。
• 鶏糞が堆肥施設舎内で適切に発酵されればハエの卵の孵化が阻害されハエの軽減にはつながる。そのために施設が適正に管理されているかを指導していく。
• 臭気測定についての測定方法について、臭気における人の感覚と機械の精度について誤差はあるのか。人間の嗅覚のほうが臭気測定結果よりも敏感に反応している。
• 臭気測定については、今年度も町環境課において実施する予定。日程調整の上、地元区長も立ち合いをしたい旨の意見あり。

5.意見交換まとめ

• 有限会社アイナン産業が、環境対策について、積極的に動いていることがよく分かった。引き続き愛知県及び美浜町のアドバイスを受け、改善・実施していくことを確認した。
• 各対策の効果について、数字だけでなく、実感として住民に受け入れられるよう継続して作業実施するようにまとめた。