美浜町の学校再編「夢づくりワークショップ」

公開日 2023年02月10日

美浜町では、令和10年を目標に、すべての児童生徒が通学する小中一貫校を設置し、美浜の特色を活かした「新しい学校教育の創造」を目指しています。

そこで、美浜の学校再編について、保護者や地域住民とともに考え、将来の学校教育や地域づくりについて考えを共有するため、10月から全4回にわたり「夢づくりワークショップ」を開催しています。

スケジュール(全4回)

  • 第1回 令和4年10月28日(金曜日)午後7時 美浜町保健センター集団指導室
    テーマ「どんな学校を目指すのか」
  • 第2回 令和4年11月25日(金曜日)午後7時 美浜町役場3階大会議室
    テーマ「子どもたちのための生活学習環境」
  • 第3回 令和4年12月22日(木曜日)午後7時 美浜町役場3階大会議室
    テーマ「既存学校の歴史、文化や特色、美浜らしさ」
  • 第4回 令和5年1月24日(火曜日)午後7時 美浜町役場3階大会議室
    テーマ「地域と学校の協働」

参加者

町内6地区(布土、河和、河和南部、野間、奥田、上野間)より各6名(地区代表区長1名、小学校PTA2名、保育所父母の会2名、その他1名)計36名

第1回 10月28日(金曜日)

 第1回ワークショップ会議録[PDF:353KB]

「どんな学校を目指すのか」をテーマに、小中一貫校への夢や想いをPTAや区長さんなど31名が参加し語り合いました。

美浜町の学校再編について説明

説明資料[PDF:616KB]

伊藤教育長より、美浜町が目指す学校再編の概要について、「児童生徒数の減少の推移から、学校の適正規模・適正配置を考えていくうえで、”美浜町の子どもたちのためにオーダーメイドの学校をつくりたい。”」とお話をしました。

 

グループワーク1「自分の通った学校の思い出、今の学校って何か変だなと思うこと」

美浜町6地区6グループに分かれ、通った学校の思い出を共有しました。「全校でランチ会をした」「部活動が楽しかった」など楽しい思い出や、「徒歩通学なのにヘルメット着用」といった変だなと思うことなど様々な話が飛び出していました。参加者のみなさん、母校の思い出話で大いに盛り上がりました。

グループワーク2「こんな学校に通ってみたい!新しい学校のキャッチフレーズは?」

「給食がおいしい学校」「泊まれる学校」に通いたいといった新しい学校への夢が生まれていました。新しい学校のキャッチフレーズとして、「地域とつながる学校」という考えなどが出ました。

  

第1回ワークショップを終えて…

ファシリテーター(進行役)名古屋市立大学鈴木教授よりコメント

「参加者のこういった様々なつぶやきが、新しい学校のコンセプトになっていきます。」

参加者の感想(一部抜粋)

  • マイナスイメージの合併(学校統合)だったが、意見を出し合って、学校再編に対する良いイメージを持つことができた。
  • ぜひ、子どもたちの気持ち、意見、考え方、望む「学校」を聞いてほしい。
  • 美浜町を魅力ある町にして、住民を増やすことも考えたほうがいいのでは。

第2回 11月25日(金曜日)

第2回ワークショッププログラム[PDF:101KB] 第2回ワークショップ会議録[PDF:435KB]

「子ども~こんな学校で学んでみたい~」をテーマに、小中一貫校への夢や想いを参加者29名が語り合いました。第1回ワークショップのグループは地区で分かれていましたが、今回は参加グループをシャッフルしました。

第1回ワークショップの振り返り

  • 学校について語ろうというテーマでは、行事、校舎、給食の話題が多く、楽しく話されていた。
  • こんな学校に通ってみたいというテーマでは、地域が出入りできる学校や、防災拠点としての学校という希望と、「こんな子どもに育ってほしい」という願いが入っていた。
  • 学校をキャッチフレーズで表そうというテーマでは、「主人公は子ども」「子どもの未来をつくる学校」や「地域とつながる」「地域の人も学べる学校」というキャッチフレーズが出ていた。こういう言葉をキーワードとして大事にしていきたい。

 

グループワーク

「こんな学校で学んでみたい」をテーマに、学校の外部、学校の教室、学校の生活の場という視点で話し合い、参加者からは下記のようなイメージが生まれていました。

  • 学校の外部 中庭がある、遊具がある、自然が多い、運動会を裸足でできる運動場、芝生エリアがある、農業体験ができる、桜が見える など
  • 学校の教室 開放的である、広い、畳がある、木が多く使われ温もりがある、わくわくするデザイン、Wi-Fi環境の充実 など
  • 学校の生活の場 給食は食堂でバイキング、トイレはきれいで明るく温かい、廊下にソファなど憩いの場がある、多様性のあるトイレ など

 

第2回ワークショップを終えて…

ファシリテーター(進行役)名古屋市立大学鈴木教授よりコメント

今日のグループワークでは、季節、自然が感じられるような外部空間、裸足で走れる運動場があるなどといった夢のある学校のイメージが生まれていました。教室は、学校の先生が議論するのもいいですね。トイレはきれいな学校になりますね、繊細な配慮が必要でしょう。

子どもの視点に立ってもらい、色々な話ができました。次回は「美浜」をテーマにします。美浜だからこその学校について話してみたいと思います。

参加者の感想(一部抜粋)

  • 学校の環境とか、校舎の配置の在り方など、より具体的な方向へと意見が出たように思いました。
  • 美浜の魅力となる学校になるといいなと思います。
  • 授業の内容に関する検討会や、「これは学校ではやらないでほしい」いう点を出すのもよいのではないでしょうか。
  • 子どもたちの意見を聞いて、それに対して大人たちが話し合ったほうがいいのでは。子どもの理想も聞いてみたい。

第3回 12月22日(木曜日)

第3回ワークショッププログラム[PDF:93.1KB] 第3回ワークショップ会議録[PDF:418KB]

「美浜~こんな学校に通ってみたい!~」をテーマに、それぞれの学校・学区にある資源(人・活動、もの・場所)を発見し、新しく計画される学校にどう活かし継承することができるのかについて、参加者30名が語り合いました。第3回目のワークショップである今回は、地区ごとに分かれグループワークを行いました。

第2回ワークショップの振り返り

子どもの視点に立って、新しい学校の環境について話し合いました。

  • 屋外環境 四季が感じられる、公園の中に学校がある、体を動かせるようにアスレチックや400メートルトラックがある など
  • 学習環境 太陽の光が入る、開放感がある教室、地域の人が利用できる特別教室 など
  • 生活環境 清潔でおしゃれなトイレ、ランチルームがある など

「何のためのワークショップなのか?」を考える

  • 現在、基本構想を策定していくという段階である。(基本構想策定→設計→学校建設→学校運営という流れ)
  • 私たち「みんなで作った学校」という形になるとよい。
  • 従来であると、行政と設計者が中心で、学校の先生や地域の人には経過を説明するという形になりがちであるが、みんなでワイワイとワークショップで意見交換をして、みんなで作っていくという形にしたい。

グループワーク

学校や学区の中にある、大事にしたい人・活動、もの・場所を考え、それらの資源を新しい学校にどう継承できるか話し合いました。

  • 大事にしたい資源 地区の祭礼・山車、神事、学校の素晴らしい先生、田植え・稲刈り体験や芋ほり体験、歴史上の偉人、地産地消に特化した食育、神社やお寺、地域にある大学との交流、観光施設 など
  • 継承する方法 祭礼などの伝承、学校の授業で町の歴史を取り扱う、自然を大切にする心を育てる、地元の人たちとの交流を大事にする、農業・漁業体験などの職業体験 など

 

第3回ワークショップを終えて…

ファシリテーター(進行役)名古屋市立大学鈴木教授よりコメント

新しい学校で先生たちがどのように教育に取り入れてくれるか楽しみですね。残っている大事なのものは地域の宝であり、見える化していくのもよい。新しい学校にこういった地域の宝をつないでいってほしい。地域のことを一番よく知っているのは地元の方々です。

参加者の感想(一部抜粋)

  • どの地区も自然豊かな環境やそれを活かした経験があり、それを残せたらという意見が多かったように感じた。
  • 新しい学校に期待するものが、どんどん膨らんでいく気持ちがした。
  • 新しい学校になっても、本当に大切にしなくてはいけないものをしっかりとまとめてほしい。
  • 6学区が集まることによって、それぞれの学区の象徴的なものが継承され集まるとともに、学校統合によって新たな魅力が生まれなくてはいけない。

第4回 令和5年1月24日(火曜日)

第4回ワークショッププログラム[PDF:93.1KB] 第4回ワークショップ会議録[PDF:424KB]

「地域にとって学校って何だろう」をテーマに、地域にとっての学校の役割、また、学校にとっての地域の役割について参加者35名が語り合いました。

第3回ワークショップの振り返り

「美浜」をテーマに、それぞれの学区にある資源(ひと、活動、もの、場所)を発見するとともに、新たな学校にどう活かせるかを話し合い、下記のようなまとめとなりました。

  • 地域のお祭りなどイベントが多くあり、それぞれの学区の特徴が表れている。
  • 地域のキーパーソンの名前も出ていた。
  • 新しい学校にある資源をどう活かすか、美浜らしさをどう取りあげるか。授業にもいかしていけるとよい。
  • 地域と学校は、相互の連携が必要である。
  • 登下校時の見守り支援や環境整備など、学校で学ぶ子どもたちを、地域で支援できることはないだろうか。

グループワーク

「学校の中で使ってみたい施設は?また、どんな施設があったら使ってみたいか?」「地域、団体、グループは、どんな学校支援ができるか?」「私(自分)ができる学校支援はなにか?」という視点で話し合い、参加者から下記のような意見が出ていました。

  • 「学校の中で使ってみたい施設は?」「どんな施設があったら使ってみたいか?」大きな音で練習ができる音楽室、地域のひとが気軽に健康相談できる保健室、温水プール、料理教室ができる家庭科室 など
  • 「地域、団体、グループは、どんな支援ができるか?」スクールガードなど見守り支援、地域の大学・人材(大学生)の活用、環境整備 など
  • 「私(自分)ができる学校支援はなにか?」草むしりなどの環境整備、スポーツ・部活動や学習の指導 など

 

第4回ワークショップを終えて…

ファシリテーター(進行役)名古屋市立大学鈴木教授よりコメント

義務になると続かないが、自分でやりたいと思うとアイディアや意欲がわいてくるし、面白くなる。地域の大学は町にとって大きな資源であり、大学生が活躍してくれるのは大きな魅力になる。「学校は地域に何をしてくれるのか?」という議論をしなかったが、学校と地域お互いがWIN-WINの関係になるようにしたい。皆さんの意見を聞いて、素敵な学校ができそうな雰囲気を非常に感じる。

教育長あいさつ

  • 地域のみなさんの声を聞くことは大切だと感じた。2月には、小中学校の子どもたちの意見を聞く機会を設ける予定をしており、今後策定する基本構想に、みなさんの声を生かしていく。
  • 来年度には、建設場所が決定する予定であり、より具体的な動きになっていくと思う。みなさんの夢が実現に向けてふくらんでいくと良いと思う。

参加者の感想(一部抜粋)

  • 学校再編というと「学校」の課題解決のみが話題になりがちだが、地域の様々な課題を含めて考えることが、特色ある学校づくりに発展する気がする。
  • 新しい学校を造ることで、これからの美浜町がどのように発展していきたいのかを考えてほしい。

今後の予定について

  • 区長代表や保護者代表で構成している「美浜町学校再編検討委員会」でワークショップの成果を共有していく。
  • ワークショップでの意見を反映した「小中一貫校整備基本構想」を令和5年度策定する予定。
  • 学校再編の検討経過について、「広報みはま」や町ホームページなどでお知らせしていく。
  • 保護者説明会や住民説明会など、地域住民のみなさんの意見を聞く機会をしっかりつくっていく。

 

 

 

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