公開日 2011年05月02日
美浜町住生活基本計画の目的及び位置づけ
策定の背景と目的
これまでの住宅政策は、住宅不足の解消や居住水準の向上を目指して進められてきましたが、人口減少の到来、高齢化や少子化の進行といった社会情勢の変化により、大きな転換期を迎えています。住宅のストックが充実する一方、環境問題が深刻化する中で、よいものを作り長く使うため住宅の長寿命化と中古市場を活性化することが求められています。また、社会経済が成熟していく中で、自然との共生、美しいまち並み、安全・安心な住まいなど、住環境に対する人々のニーズも多様化しています。これからの住宅政策は、単に住宅を供給するだけでなく、住民の住宅・住環境に対するニーズや地域特性を反映し、暮らしの質を高めていくことに力点を置いて、魅力ある住まい・まちづくりを展開していくことが重要です。
とりわけ美浜町においては、人口のみならず世帯数も減少に転じており、他都市に先駆けした取組みが求められます。
美浜町の特性や実状に即した望ましい住宅・住環境および生活・暮らしのあり方を明らかにするとともに、美浜町における住まい・まちづくりを総合的、体系的に推進するため、美浜町住生活基本計画を策定するものです。
計画の位置づけ
本計画は、住生活基本法に基づく国の住生活基本計画及び愛知県住生活基本計画を上位計画とする美浜町の住宅施策に関する基本計画です。
また、「第4次美浜町総合計画」の住宅・住環境に関する分野別計画であり、「美浜町都市計画マスタープラン」などの関連計画との連携・整合を図りながら、「住まい」の視点から関連する施策の総合化を図り、美浜町における住まい・まちづくりを総合的、体系的に推進するための基本計画として位置づけられるものです。
計画の性格
魅力ある住まい・まちづくりは、行政のみで実現できるものではなく、主体となるのは住まい手である町民や民間事業者です。行政は市場がその機能を最大限に発揮できるよう環境整備や誘導、支援を行うとともにセーフティネットの確保など市場では十分に対応できない分野を補完する役割があります。
このため、本計画は
- 美浜町におけるこれからの住まい・まちづくりのあるべき姿、目標を示し、町民・事業者と共有する。
- 実現に向けて美浜町が取組むべき施策の方向性を明らかにする。
という2 つの性格を有するものです。
計画の目標年次
計画期間は、2011(H23)年度から2020(H32)年度までの10 年間とし、社会経済情勢等の変化に応じ、適宜必要な見直しを行うこととします。