【令和元年度展示】航空隊の水上機滑走台

2019年9月10日

【令和元年度展示】航空隊の水上機滑走台(展示は終了しています) 

 「滑走台」とは、水上機を海面に降ろしたり、揚げたりする斜路です。「スベリ」と呼ぶこともあります。美浜町には、3つの滑走台が残っています。

最新の研究成果と第3滑走台の72分の1のジオラマにより、町の歴史を紹介しました。参加者アンケートからは、「以前から河和に水上機の基地があったことは知っていたが詳しく知ることができた」、「子どものころに滑走台で遊んだ経験があるが戦争の遺構だとは知らなかった」という声がありました。

 

第2河和海軍航空隊の滑走台について

第1滑走台

第1スベリ

幅50.6m×長さ46.0m(長さは参考値:調査時の堤防から海面までの距離)ある(防衛研究所資料では、幅50m、長さ92m、勾配14分の1)。勾配14分の1は水平距離で14m進むと1m高くなるという意味である。他の滑走台は東向きであるが、第1滑走台のみは北向きである。風向により、使い分けられていた。滑走台の面を構成しているコンクリート板がめくれて陥没している部分や滑走台東側面の石積に破損はあるが、全体の保存状態は良好である。現在は堤防で陸地と区切られているが、戦時中は滑走台からエプロン(駐機場)が格納庫まで広がっていた。

第2滑走台(写真奥)

第2・3スベリ

幅247.7m×長さ40m(長さは参考値:調査時の堤防から海面までの距離)ある(防衛研究所資料では、幅220m、長さ92m、勾配14分の1)。東向き。当初はこの場所に別々の滑走台(それぞれの幅48.6m)が造られていた。その後、これら滑走台間も工事がされて、一つの大きな滑走台になった。第2滑走台は破損がひどく、特に北部分の破損は著しい。北側面の石積は波打ち際が広範囲に崩れて海没している。第2河和海軍航空隊は、水上機の搭乗員(操縦と偵察)を養成する練習航空隊だったため、広大な滑走台が必要だった。

第3滑走台(写真手前)

幅80.6m×長さ44.4m(長さは参考値:調査時の堤防から海面までの距離)ある(防衛研究所資料では、幅90m、長さ92m、勾配14分の1)。東向き。主に練習機の揚げ降ろしに使われていた。3つの滑走台の中で保存が一番良好で、側面の石積・滑走台の面には大きな破損はない。

参考・引用文献

山下 泉・伊藤厚史・磯部利彦 2007年「河和海軍航空隊調査報告書」 美浜町教育委員会

 

展示期間・場所

期間
令和元年8月3日(土曜日)~28日(水曜日)※月曜日休館
場所
生涯学習センター 1階 展示ギャラリー

 

展示の様子

72分の1の第3滑走台のジオラマ(製作:美浜町文化財保護委員と生涯学習課職員)

オレンジ色の複葉機は、93式水上中間練習機。日本海軍の水上機の搭乗員は、この機体で一人前の搭乗員になりました。

R1_全景 R1_ジオラマ1 

R1_ジオラマ3

第2河和海軍航空隊に在隊していた方々からの寄贈資料(左)、第2河和海軍航空隊の施設配置パネル(右) 

R1_第2河和空資料2 第2河和海軍航空隊の遺構模型

 

河和海軍航空隊の跡地めぐり(第2河和海軍航空隊の滑走台)

 R1_河和海軍航空隊の跡地めぐりの様子

展示期間中の8月11日(日曜日)に、第2河和海軍航空隊の遺構と跡地(古布海岸)を、山下泉さん(美浜町文化財保護委員)の説明を聞きながら見学するツアーを行いました。第1・2・3滑走台、海軍が造った港などを見学しました。

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